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専門研修プログラム
基本領域
本学附属病院では、基本19領域の専門医を取得することができます。
※一次審査を通過したプログラムを掲載しています。二次審査の過程により、内容が一部変更となる可能性があります。
- 内科 (募集定員 30名)
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プログラム概要
この研修プログラムは、和歌山医療圏の医療事情を理解し、地域の実情に合わせた実践的な医療も行えるように訓練され、内科専門医としての基本的臨床能力を獲得し、その後、高度な総合内科の Generality を獲得する場合や内科領域 Subspecialty 専門医への道を歩む場合を想定して、「内科基本コース」「各科重点コース」「地域医療重点コース」の3つのコースを準備しています。 本プログラムにおいて、内科専攻医は幅広い疾患をファーストタッチから経験することができ、広い総合性と高い専門性を磨くことが可能です。地域医療での経験によって、医療圏における疾病予防?保健対策?診療連携を理解することができます。本プログラムの理念は、「幅広い視野をもち日本の医学?医療を支える内科医を育てる」ことです。 初期臨床研修を修了した内科専攻医は、本プログラム専門研修施設群での研修中に、豊富な臨床経験を持つ指導医の適切な指導の下で、内科専門医制度研修カリキュラムに定められた内科領域全般にわたる研修を通じて、標準的かつ全人的な内科的医療の実践に必要な知識と技能とを修得します。内科領域全般の診療能力とは、臓器別の内科系Subspecialty分野の専門医にも共通して求められる基礎的な診療能力を指します。また、知識や技能に偏らずに、患者に人間性をもって接すると同時に、医師としてのプロフェッショナリズムとリサーチマインドの素養をも修得して可塑性が高く様々な環境下で全人的な内科医療を実践する先導者の持つ能力です。 - 小児科 (募集定員 7名)
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プログラム概要
本プログラムでは、「小児医療の水準向上?進歩発展を図り、小児の健康増進および福祉の充実に寄与する優れた小児科専門医を育成する」ことを目的とし、一定の専門領域に偏ることなく、幅広く研修します。専攻医は「小児科医は子どもの総合医である」という基本的姿勢に基づいて3年間の研修を行い、「子どもの総合診療医」「育児?健康支援者」「子どもの代弁者」「学識?研究者」「医療のプロフェッショナル」の5つの資質を備えた小児科専門医となることをめざしてください。 当院は県内唯一の大学附属病院で、大学病院としての高度な専門医療に対応するため、各専門領域に経験豊富な専門医を有し、さらに、1次から3次までの救急患者を受け入れる体制も有しているため、小児科医として欠くことのできない救急疾患の対応、急性疾患の管理も研修できる施設です。さらに、県内全域に関連病院を有しており、急性疾患の対応と慢性疾患の初期対応を経験でき、地域の特性と病院の役割に応じて、すべての領域にわたり、もれなく経験できる体制です。 - 皮膚科 (募集定員 7名)
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プログラム概要
本プログラムは、研修を終了し所定の試験に合格した段階で、皮膚科専門医として信頼され安全で標準的な医療を国民に提供できる充分な知識と技術を獲得できることを目標とします。医師としての全般的な基本能力を基盤に、皮膚疾患の高度な専門的知識?治療技能を修得し、関連領域に関する広い視野をもって診療内容を高めます。また、皮膚科の進歩に積極的に携わり、患者と医師との共同作業としての医療の推進に努めます。医師としてまた皮膚科専門医として、医の倫理の確立に努め、医療情報の開示など社会的要望に応えます。 本プログラムは和歌山県立医科大学医学部皮膚科を研修基幹施設として、日本赤十字社和歌山医療センター皮膚科、和歌山労災病院皮膚科、公立那賀病院皮膚科、有田市立病院皮膚科、橋本市民病院皮膚科、海南医療センター皮膚科を研修連携施設として研修施設群を統括する研修プログラムです。なお、本プログラムは各研修施設の特徴を生かした複数の研修コースを設定しています。 - 精神科 (募集定員 6名)
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プログラム概要
基幹病院となる和歌山県立医科大学附属病院の神経精神科は、大学病院の精神科としては大規模の40床の精神科病床を有し、閉鎖病棟、隔離室、観察室も十分な空間を確保しており、難治例、身体合併症例等のケースにも対応している。専攻医は入院患者の主治医となり、指導医の指導を受けながら、看護、心理、リハビリテーション等の各領域とチームを組み、各種精神疾患に対し生物学的検査?心理検査を行い、薬物療法、精神療法、修正型電気けいれん療法などの治療を柔軟に組み合わせて最善の治療を行っていく。研修の過程でほとんどの精神疾患についての基礎的な知識を身につけることが可能である。研修期間中、県内の単科精神科病院、院内の救命救急センターでの研修も行え、精神科における地域医療を実践できる技術も身につけることができる。 精神医学は幅広い領域を包含しており、その実践には生物学的、心理学的、社会的といった多層的な考察が求められる。精神現象を人として理解し、治療するためには、各ライフステージにおける特徴と課題、疾患について脳科学、精神病理学、神経薬理学、心理学など多彩な学術的知識を習得し、自ら実施できる能力を身につける必要がある。和歌山県立医科大学附属病院神経精神科での専攻の特徴は、人間の普遍的な叡智とともに最新の精神科医療の技法を取得し、精神疾患の克服を目指すところである。 - 外科 (募集定員 16名)
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プログラム概要
和歌山県立医科大学外科専門研修プログラムの目的と使命は以下の4点です。
1)専攻医が医師として必要な基本的診療能力を習得すること
2)専攻医が外科領域の専門的診療能力を習得すること
3)上記に関する知識?技能?態度と高い倫理性を備えることにより、患者に信頼され、標準的な医療を提供でき、プロフェッショナルとしての誇りを持ち、患者への責任を果たせる外科専門医となること
4)外科専門医の育成を通して国民の健康?福祉に貢献すること
5)外科領域全般からサブスペシャルティ領域(消化器外科、心臓血管外科、呼吸器外科、小児外科)またはそれに準じた外科関連領域(乳腺や内分泌領域)の専門研修を行い、それぞれの領域の専門医取得へと連動すること - 整形外科 (募集定員 10名)
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プログラム概要
自立したプロフェッショナルとしての整形外科医師を目指して 整形外科学は、運動器の機能と形態の維持?再建をめざす臨床医学であり、脊椎、上肢、下肢などの広範な診療領域を扱います。高齢化型社会をむかえた我が国においては、整形外科への期待はますます大きくなっています。現在、和歌山県立医科大学整形外科には、脊椎、股関節、膝関節、スポーツ医学、上肢?手外科?足の外科、小児整形外科、リウマチ?骨代謝、リハビリテーションなどの診療?研究グループがあります。大学以外にも連携施設は、脊椎外科、関節外科、小児整形、手外科、救急医療?外傷学、スポーツ医学、リハビリテーション、地域医療などそれぞれに特色をもった約15の施設、病院があり、機能的なローテーションにより、プライマリケアから最先端の臨床?研究までを学ぶことができます。
和歌山県立医科大学整形外科は、1949年(昭和24年)の創設から 66 年が経過し、整形外科全領域にわたる研究?教育?診療体制が整備されています。特に脊椎手術においては先端的な内視鏡手術、低侵襲手術を行っており、日本整形外科学会の認定する脊椎内鏡手術技術認定医は大学内だけで全国屈指の8名が在籍しており、技術の卓越した医師から直接臨床?研究の指導を受けることができます。 「低侵襲整形外科手術の先端を行く」和歌山県立医科大学整形外科は、専攻医の皆様に素晴らしい研究環境を提供し、個々の能力を最大限に引き出す研修を目指します。 - 産婦人科 (募集定員 10名)
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プログラム概要
和歌山県立医科大学は、県内唯一の総合周産期母子医療センターとして県内の周産期医療の中心であり、同時に和歌山県の婦人科がん診療の中心としてがんセンター的役割を備えた施設です。年間分娩数は650-700件で、母体搬送は70-80件あり、広大な県全域をカバーできるようドクターヘリを常時運用し、重症妊婦や産科救急にも24時間全例応需で対応し、文字通り和歌山の産科医療の砦となっております。これに連携施設である2つの地域周産期センターと各地域中核病院との間でネットワークを形成し、安全かつ最高レベルの周産期医療を行っています。
婦人科領域では、最新かつ安全な婦人科癌の手術?化学療法を多数行い、放射線治療は最新のIMRTであるTomotherapyを多用しています。さらに腹腔鏡手術や腟式手術、女性内分泌や緩和ケアに至るまで幅広い領域を担っています。これら基幹施設の研修に加えて、高度生殖医療や内視鏡手術などの特色をもった複数の連携施設およびローリスク妊婦管理や良性手術を中心とした地域医療を担う連携施設を組み合わせて研修することで、common diseaseから最先端の医療までを短期間で身に付けることができます。
本プログラムの特長は次の通りです。
- 基幹施設である大学病院と連携施設をまわる複数のコースを用意しているので、自分に最適のコースを選択して研修をすることができます。
- 症例数?手術数の数に比べ、専攻医の数が少ないため、非常に早い時期から多数の手術の術者としての研鑽や豊富な分娩症例の経験が得られ、マンツーマンの手厚い指導体制の下、即戦力として活躍できます。
- わが国の未来の産婦人科医療を担う人材の育成に力を入れています。医学部学生から初期研修医、後期研修医、専門医、サブスペシャリティ養成まで、切れ目のない産婦人科養成プログラムを実施しています。また、常に科学的に考えることができる医療人を目指して、専門研修プログラム中にも、1人1人に臨床研究や学会発表?論文執筆などを指導し、リサーチマインドをもつ医師を育成します。希望者はプログラム中にも大学院入学が可能です。
- 眼科 (募集定員 3名)
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プログラム概要
本プログラムでは、3病院(和歌山県立医科大学附属病院、和歌山県立医科大学附属病院紀北分院、海南医療センター)での研修を通して、優秀な眼科医の育成を目指します。
和歌山県立医科大学附属病院眼科の特徴
- 県内唯一の大学附属病院としての最新医療機器による高度医療と地域医療の融合した診療形態の基づいた豊富な手術症例(特に日帰り手術の充実)
- 地域医療機関との密接な連携
- 一次から三次まで幅広い救急眼疾患への対応
- 関連施設を含めた最先端診療機器整備
- 高度な研究レベル
めざす眼科医像
- 一般眼科学に精通し、高度の専門性を必要とする眼科療養の知識と技能を併せ持つ眼科医。
- 地域医療での活躍を念頭においた一般診療所設備での勤務を担当できる眼科医師を最低条件として、高度の専門性を必要とする眼科療養の知識と技術を兼ね備え、高度な医療設備を備えた総合病院あるいは特定機能病院の眼科医としての勤務を可能にする十分な技術を身につける。将来像?希望に沿った形で一般診療所や中核病院,大学附属病院で勤務可能な眼科医。
- 「顔の見える」地域医療機関との密接な連携の実践と日帰り手術のノウハウに精通した眼科医
- 診療技能以外に,臨床研究や遺伝子レベルに入る高度の眼科疾患に関する基礎研究(希望に応じて)も含めて、国内、国際学会発表や論文作成を通じて科学的に疾患を思考でき、情報発信能力を持ち合わせた眼科医。
- 耳鼻咽喉科 (募集定員 4名)
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プログラム概要
基幹研修施設である和歌山県立医科大学附属病院と国保日高総合病院、社会保険紀南総合病院の2関連研修施設において、それぞれの特徴を生かした耳鼻咽喉科専門研修を行い、日耳鼻研修到達目標や症例経験基準に掲げられた疾患や手術を経験する。プログラムに定められた研修の評価は施設ごとに指導管理責任者(関連研修施設)、指導医、および専攻医が行い、プログラム責任者が最終評価を行う。4年間の研修修了時には、すべての領域の研修到達目標を達成する。さらに、4年間の研修中、認定されている学会において学会発表を少なくとも3回以上行う。また、筆頭著者として学術雑誌に 1編以上の論文執筆?公表を行う。研修の評価や経験症例は日耳鼻が定めた方法でオンライン登録する。
本プログラムでは、専門医および学位取得コースとして、大学院博士過程進学が可能です。大学院在籍期間は4年間で、大学院進学時期により年次プログラムが変動します。大学院進学時期から専攻医が興味を持つ領域の研究テーマを臨床実習の学術的なバックグラウンドを肉付けするようにして研究をスターします。 - 泌尿器科 (募集定員 5名)
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プログラム概要
泌尿器科専門医制度は、医の倫理に基づいた医療の実践を体得し、高度の泌尿器科専門知識と技能とともに、地域医療にも対応できる総合的診療に必要な基本的臨床能力を修得した泌尿器科専門医の育成を図り、国民の健康増進、医療の向上に貢献することを目的とします。本プログラムは、和歌山県立医科大学附属病院において高度な医療に携わり本邦の標準治療や先進的な医療を経験し学ぶとともに、地域医療を担う連携病院での研修を経て、和歌山県の医療事情を理解し、将来は泌尿器科専門医として和歌山県全域を支える人材の育成を行う理念に基づいています。
専攻医は泌尿器科研修プログラムによる専門研修により、「泌尿器科医は超高齢社会の総合的な医療ニーズに対応しつつ泌尿器科領域における幅広い知識、錬磨された技能と高い倫理性を備えた医師である」という基本的姿勢のもと、以下4つのコアコンピテンシーからなる資質を備えた泌尿器科専門医になることを目指します。- 泌尿器科専門知識
- 泌尿器科専門技能:診察?検査?診断?処置?手術
- 継続的な科学的探求心の涵養
- 倫理観と医療のプロフェッショナリズム
- 脳神経外科 (募集定員 3名)
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プログラム概要
- 放射線科 (募集定員 5名)
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プログラム概要
実臨床における放射線科の役割は、超音波検査、X線撮影やCT、核磁気共鳴検査(MRI)および核医学検査などを利用する画像診断、画像診断を応用した低侵襲性治療(インターベンショナルラジオロジー:IVR)、および放射線を使用して種々の疾患の放射線治療を行うことにあります。
放射線科領域専門制度では、放射線診断専門医または放射線治療専門医の育成の前段階として、放射線診断専門医および放射線治療専門医のいずれにも求められる放射線科全般に及ぶ知識と経験を一定レベル以上に有する「放射線科専門医」を育成することを目的としています。
放射線科専門医の使命は、放射線科領域の専門医として、放射線診療?放射線医学の向上発展に資し、医療及び保健衛生を向上させ、かつ放射線を安全に管理し、放射線に関する専門家として社会に対して適切に対応し、もって国民の福祉に寄与することにあります。 放射線科専門研修プログラム整備基準では、放射線科専門医制度の理念のもと、放射線科専門医としての使命を果たす人材育成を目的として専門研修の経験目標を定めています。
本研修プログラムは、上記の整備基準に従い、放射線科領域における幅広い知識、錬磨された技能と高い倫理性を備え、コミュニケーション能力とプロフェッショナリズムを備えた放射線科専門医をめざし、専攻医を教育します。 - 麻酔科 (募集定員 16名)
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プログラム概要
麻酔科学とは、人間が生存し続けるために必要な呼吸器?循環器等の諸条件を整え、生体の侵襲行為である手術が可能なように管理する生体管理医学である。麻酔科専門医は、国民が安心して手術を受けられるように、手術中の麻酔管理のみならず、術前?術中?術後の患者の全身状態を良好に維持?管理するために細心の注意を払って診療を行う、患者の安全の最後の砦となる全身管理のスペシャリストである。同時に、関連分野である集中治療や緩和医療、ペインクリニック、救急医療の分野でも、生体管理学の知識と患者の全身管理の技能を生かし、国民のニーズに応じた高度医療を安全に提供する役割を担う。
麻酔科領域の専門医を目指す専攻医は、4年間の専門研修を修了することで、安全で質の高い周術期医療およびその関連分野の診療を実践し、国民の健康と福祉の増進に寄与することができるようになる。具体的には、専攻医は専門研修を通じて下記の4つの資質を修得した医師となる。
1)十分な麻酔科領域、および麻酔科関連領域の専門知識と技能
2)刻々と変わる臨床現場における、適切な臨床的判断能力、問題解決能力
3)医の倫理に配慮し、診療を行う上での適切な態度、習慣
4)常に進歩する医療?医学に則して、生涯を通じて研鑽を継続する向上心
麻酔科専門研修後には、大学院への進学やサブスペシャリティー領域の専門研修を開始する準備も整っており、専門医取得後もシームレスに次の段階に進み、スキルアップを図ることが出来る。 - 病理 (募集定員 2名)
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プログラム概要
病理専門医は病理学の総論的知識と各種疾患に対する各論的理解のもと、医療における病理診断(病理解剖、手術?生検組織診断、細胞診)を的確かつ迅速に行い、患者の治療方針に有益な情報を提供することを目的しています。臨床医と積極的にコミュニケーションをとり相互理解を深め、患者により適した治療方針がたてられるよう情報を提供することを使命としています。もちろん病理検査室の運営についても理解を深め、また医療に関連するシステムや法制度を正しく理解し社会的医療ニーズに対応できるような環境作りにも貢献し、さらに人体病理学の研鑽および研究活動を通じて医学?医療の発展に寄与するとともに、国民に対して病理学的観点から疾病予防等の啓発活動にも関与することを目標とします。本病理専門研修プログラムではこの目標を遂行するために、病理領域の診断技能のみならず、他職種、特に臨床検査技師や他科医師との連携を重視し、同時に教育者や研究者、あるいは管理者など幅広い進路に対応できる経験と技能を積むことができるよう配慮しています。
1.経験できる症例数と疾患内容
本専門研修プログラムでは年間50-60例程度の剖検があり、組織診断も25000件程あり、病理専門医受験に必要な症例数および全身の多彩な疾患を経験することが可能です。連携施設には胸部疾患を専門とする施設もあり、この領域のより専門的な研鑽を積むことができます。
2.カンファレンスなどの学習機会
本専門研修プログラムでは、各施設における科内および臨床各科とのカンファランスに出席することが求められています。また和歌山県立医科大学附属病院にて各研修施設の病理医が定期的に集まり、カンファレンスを開催し、各施設が持ち寄った難解症例、稀少例を検討すると同時に、研修医の学習に有益となる典型例を供覧する機会を設けています。本プログラム参加者にはこれらカンファレンスに積極的に出席していただき、病理専門医として知っておくべき典型例から、希少例や難解症例にも直接触れていただけるよう配慮しています。
3.地域医療の経験
本専門研修プログラムでは、病理医不在の病院への出張診断(補助)、他病院から依頼のあった病理解剖(補助)、迅速診断のテレパソロジーの経験が積めます。
4.学会など学術活動
本研修プログラムでは、和歌山県立科大学附属病院内での研修期間中に年1回の病理学会総会および近畿支部会における筆頭演者としての発表を必須としています。発表した内容は国内外の医学雑誌に投稿するよう、指導します (病理専門医試験受験資格に学会発表、医学雑誌への投稿が必要です)。 - 臨床検査 (募集定員 1名)
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プログラム概要
和歌山県立医科大学臨床検査専門研修プログラムは、臨床検査医学総論、一般臨床検査学?臨床化学、臨床血液学、臨床微生物学、臨床免疫学?輸血学、遺伝子関連検査学、臨床生理学の基本科目の研修を行います。 - 救急科 (募集定員 4名)
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プログラム概要
本研修プログラムの目的は、「国民に良質で安心な標準的医療を提供できる」救急科専門医を育成することです。救急科専門医育成プログラムを終了した救急科領域の専攻医は急病や外傷の種類や重症度に応じた総合的判断に基づき、必要に応じて他科専門医と連携し、迅速かつ安全に急性期患者の診断と治療を進めることが可能になります。また、急病や外傷で複数臓器の機能が急速に重篤化する場合は初期治療から継続して、根本治療や集中治療にも中心的役割を担うことも可能です。さらに加えて地域の救急医療体制、特に救急搬送(プレホスピタル)と医療機関との連携の維持?発展、また災害時の対応にも関与し、地域全体の安全を維持する仕事を担うことも可能となります。 本学附属病院の救急科専門医プログラムを終了することによって、内科系?外科系すべての標準的に必要とされる急性期病態に対応できる能力を培い、国民の健康に資するプロフェッショナルとしての誇りを持った救急科専門医となることができます。 - リハビリテーション科 (募集定員 10名)
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プログラム概要
本研修プログラムは、臓器別医療の基本を踏まえたうえで、患者個人を全人的に理解し、能力障害を治療する能力のある医師の育成を目的とします。具体的には、急性期の全身管理とリハビリテーション、回復期生活期における障害者の「主治医」として必要な医療知識と医療技術はもちろんのこと、すべての領域のリハビリテーション医学を全て習得していただきます。つまり、障害者の「かかりつけ医」となりうる臨床力のある医師を育てます。また、将来開業を目指している方にも対応できるように、地域医療で真に必要とされる幅広い医療能力のある医師を育成します。
さらに、和歌山県立医科大学附属病院リハビリテーション科は、近畿、中国、四国地方の国立公立医科大学(医学部)で最も古いリハビリテーション医学講座ですので、将来指導的役割を果たせる大学教員の育成も本プログラムの大きな目標としています。将来の日本のリハビリテーション医療におけるリーダーシップを果たす人材を育てるために、診療のみならず、医学に関する研究や教育も行い、将来のリハビリテーション医学を牽引していく人材を育成します。
本専門医研修プログラムは、和歌山県立医科大学附属病院リハビリテーション科(基幹研修施設)と15の関連研修施設において研修を行うようにプログラムされています。急性期回復期生活期の全ての期間における研修に対応可能であり、また、研修施設には地域医療や脊髄損傷、小児疾患などに特化した特徴のある施設も含まれています。つまり、本プログラムは専攻医の希望にも広く対応が可能です。いずれにおいても、患者第一主義で臓器別医療の枠にとらわれず、「全身を診る」Whole Bodyの観点から患者さんに対応できる医師の育成をめざしています。
和歌山県という地方の立地を生かし、多くの症例の経験ができ、専攻医の皆さんの多様な希望にこたえられるプログラムを提供します。和歌山県立医科大学附属病院リハビリテーション科が地域の15の関連研修施設と密に連絡を取りあい、研修医の希望を取り入れながら、充実した研修とフォローアップを行っていきます。 - 形成外科 (募集定員 2名)
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プログラム概要
形成外科専門医制度は形成外科専門医として有すべき診断能力の水準と認定のプロセスを明示するものであり、専門研修プログラムは医師として必要な基本的診断能力(コアコンピテンシー)と形成外科領域の専門的能力、社会性、倫理性を備えた形成外科専門医を育成することを目的としています。
形成外科専門医には形成外科領域における幅広い知識と錬磨した技術を習得することはもちろん、同時に医学発展のための研究マインドを持ち、社会性と高い倫理性を備えた医師となり、標準的医療を安全に提供し国民の健康と福祉に貢献できるよう自己研鑽する使命があります。
上記目的と使命が達成できるように、専門研修プログラムでは和歌山県立医科大学附属病院で指導医のもとに研修が行われます。プログラムでは外傷、先天異常、腫瘍、瘢痕?瘢痕拘縮?ケロイド、難治性潰瘍、炎症?変性疾患などについて研修することができます。専門研修プログラム修了後には専門知識と診療技術を習得し、他の診療科とのチーム医療を実践できる能力を備えるとともに社会性と高い倫理性を持った形成外科専門医となります。 - 総合診療 (募集定員 4名)
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プログラム概要
和歌山県は7つの二次医療圏の内、和歌山保健医療圏は医師数において全国平均を大きく上回る一方、他の保健医療圏全てが全国平均と同程度か下回っており、高齢化の問題や今後を踏まえて、他科に跨がる幅の広い医療に対応出来る総合診療医の養成が強く求められています。
基幹施設である和歌山県立医科大学附属病院紀北分院は医師数が全国平均と同程度の橋本保健医療圏に属しており、地域に密着した病院として、また、様々な疾患を抱える患者が多く、総合診療医を養成するフィールドとして適しています。
本プログラムでは和歌山県内の複数の保健医療圏を巡るように研修することで、以下の7つの資質?能力を獲得することを目標とします。- 包括的統合アプローチ
- 一般的な健康問題に対する診療能力
- 患者中心の医療?ケア
- 連携重視のマネジメント
- 地域包括ケアを含む地域志向マネジメント
- 公益に資する職業規範
- 多様な診療の場に対応する能力